世の中の街を歩く人々がみんな、笑顔でニコニコしていたらどうでしょうか?
想像すると少し奇妙に感じるかもしれませんが、今のように、ムスッとした表情ばかりが並ぶよりも、はるかに明るく楽しい社会になりそうですよね。
特にHSPの方や体感覚優位の方には笑顔になって欲しいなって思います。
ちょっと真面目な話になりますけれど、マズローの欲求の5段階をご存知でしょうか?
アブラハム・マズローさんというアメリカの心理学者が、人間の欲求は5段階に分類でき、自己実現に向けて登っていくと提唱しています。
図のピラミッドの一番下の層の欲求は、生理的欲求です。
生理的欲求は、食欲、睡眠欲、性欲といった生存に必要な根本的な欲求のことを指します。
それが満たされると、身の安全や経済的な安定といった安全に暮らしていけることが欲しくなります。
これが下から2番目の安全欲求のことですね。
現在の日本ではここまでは大体満たされています。
この図は、原則、下位の欲求が満たされると、上位の欲求が出てくるということを示しており、安全欲求が満たされれば、
今度は、下から3番目の社会的欲求 / 所属と愛の欲求が出てくるのです。
ここでは社会的な役割がある、どこかに所属している、という人とのつながりや、パートナーを得たいという社会の一員として属していたいという欲求になります。
その上には承認欲求があり、属している社会で価値ある存在として尊重されたい、他者から認められたいという欲求です。
ここには、高位の承認欲求として、自分に自信を持ちたいという内面からの承認も含まれています。
で、さらにその上に自己実現欲求が続き、自分の能力を使って創造的な活動がしたいなどの欲求が出てくるのです。
これをサラリーマンだった頃の僕にあてはめて考えてみると、毎月給料をもらい安全に暮らしていける、組織に所属していたという点で、社会的欲求までは満たされていたと言えるでしょう。
頑張っていたことが認められたのか部長へと昇進できたことで、当時の自分は承認欲求が満たされたと考えていたように思います。
先を続けると、その上の自己実現欲求はどうなったのでしょうか?
当時はこの5段階を知らなかったので、どうだったのかなと思い起こしてみました。
事業目標を立てることも仕事でしたが、会社の事業目標は、あくまで組織のためのものであり、自分の自己実現には直結していませんでした。
あえて自分の目標っぽいものを探してみると、「定年まで会社で上手くやっていければいい」といったものだったのかもしれません。
ですから、自己実現欲求については、意識すらしていなかったこともありますが、満たされていたとは言えません。
逆に、事業再編による事業の縮小とともに降格となり、僕の承認欲求は満たされなくなり、社会的欲求の段階へと戻ったという感じです。
この5段階の欲求は登っていくだけではなく、下降することもあるという例ですね。
特に注目したいのは、サラリーマンの僕は、他人の目を気にして・・・、つまり他人の評価や外部要因の影響によって、5段階の欲求を満たそうとしていたということなんです。
他人の評価や外部要因は自分ではコントロールできないものです。
だからこそ、自己実現欲求の段階に達するためには、承認欲求のうち高位の、自分に自信を持ちたいという内面からの承認が大切になってきます。
自分で承認欲求を満たしてあげることで、他人に関係なく承認欲求を満たすことができ、自己実現欲求を満たす近道になり得るのです。
そのためには、自己肯定感を高めてあげることが、自信を持つことにつながっていきます。
その結果、笑顔でニコニコした幸せな人たちであふれたら素敵ですね!