「頑張らなくていい」の混乱 | i*Lacii

「頑張らなくていい」の混乱
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こんにちは、
笑顔人生へのナビゲーター あさのぶ。です^^♪
       

「頑張る」という言葉は至る所で使われています。

子供に対して「頑張って勉強しようね」
友達に対して「今度の試験、頑張ってね」
病気の人に対して「早く治るといいですね。頑張ってください」
試合に出る人に対して「頑張ってね」
悩んでいる人に対して「頑張って、勇気を出して」

このように、励ましの意味を込めて「頑張ってね」と声をかけることがよくありますよね。

しかし、この「頑張る」という言葉は、受け取る側によって異なる反応を引き起こすことがあります。

一方で、自己啓発やスピリチュアルの世界では、「頑張らなくていい」という言葉が聞かれるようになりました。

「あなたは十分頑張ってきた。もう頑張らなくていいんだよ」
「頑張らずに好きなことをしていれば上手くいく」といった言葉が聞こえてきます。

僕自身の経験ですが、会社を辞める数年前、起業しようと思い始めた頃、「頑張らなくていい」と聞いてホッとしたことを思い出します。
でもじきに「起業だって、やっぱり頑張らなければできないじゃん」と思いはじめ、「頑張る?」「頑張らない?」の間で混乱しました。

さて、この「頑張る」「頑張らない」をどう捉えたらよいのでしょうか。これまでの経験を通じて、まとめてみようと思います。

「頑張ってね」の危険性

「頑張ってね」と声をかけた時、この言葉は受け取る側によって異なる反応を引き起こします。

反応の一つ目はポジティブな声援として受け取るケースです。この場合、受け手は「周りからも応援されている」と感じ、さらに頑張る力を得るでしょう。

反応の二つ目はネガティブに受け取るケースで、受け手には「頑張れっていっても、どう頑張ればいいのかわからない」「こんなにやってきたのに、これ以上何を頑張れと言うの?」といった反応を引き起こし、逆に気持ちが沈んでしまうことがあります。

特に、既に頑張っている人や長く病気を患っている人に対して「頑張ってください」という言葉をかけることは、注意が必要です。なぜなら、ネガティブな反応を引き起こす可能性があるからです。言う側は励ましのつもりであっても、受け手にはプレッシャーを感じさせたり、無理を強いるように感じさせたりすることがあるのです。

つまり、頑張っている本人が、ネガティブな状態にあるのか、ポジティブな状態にあるのかで反応が変わってくるということになります。

「頑張らない方が上手くいく」という罠

癒し系やスピリチュアル系の講座を受けたことのある方なら、「頑張らない方が上手くいく」と言うフレーズを耳にしたことがあるのではないでしょうか。また、最近では自己啓発書が多く出版されていて、本で見聞きしたことがあるかもしれません。

実際に、頑張るのをやめて緩くやろうとしてみたけれど、上手くいく感じがしなかったという経験を持つ方もいらっしゃいます。

僕もその一人なのですが、起業をしようと思い始めた頃、「頑張らなくていい」という話を聞き、ホッとしたことがありました。それで、無理をせず緩くやろうということで、起業のテーマを決めて、ビジネスを進めようとしました。でも、商品やサービスを売るどころか、自分のことを発信することすらできませんでした。やろうとすれば、「もっと頑張らねば!」という思いがもたげてくるのです。

結局、「頑張らなくていいと言ったって、やっぱり頑張らなければできないじゃん」という思いが堂々巡りになり、何が正しいのかがわからなくなり頭の中は大混乱していました。

果たして、「頑張る」と「頑張らない」、どちらが正しいのでしょうか?

「頑張れ」と言われて腹立たしくないか?

あなたがこのブログを読み進めてくれているとしたら、少なからず「頑張る」ということにモヤモヤしているお一人かもしれません。

そこで、ちょっと自分に問いかけてみてみましょう。

ご自分でもいいですし、友人、上司、親など誰かから、自分に対して「○○、頑張ってね」と声をかけられる場面を想像してほしいのです。○○には仕事とか、資格を取る勉強とか、自分が目指していることとかを入れてみます。

その時の自分の反応を素直に感じてみてください。

「ちょっと嫌な感じがする」「腹立たしく思う」「これは必要なことなんだと言い聞かせている」

このような反応があったとしたら、あなたはどこかで無理してやっていることがあるようです。

無理してやっているからこそ、「頑張らなければいけない」という気持ちになります。

そんなときの「頑張ってね」の声かけは、「もっと無理をしてね」と言われているに等しいので、腹立たしくネガティブな反応になっていくわけです。

無理して頑張ることは心身に大きな負担をかけ、長く続けているとどこかの時点で燃え尽き症候群(バーンアウト)を引き起こす原因となります。

燃え尽き症候群とは、長期間にわたるストレスや過労によって、精神的、肉体的に極度の疲労感を感じる状態を指します。頑張ることによって、自分自身を追い詰め、結果的に全てを投げ出したくなるような状態に陥ることがあるのです。

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「頑張らなくてもいい」という選択肢

私たちは、「頑張る」ことが美徳とされる文化の中で生きています。だから、自分にとって無理なことでも頑張ってしまうのかもしれません。

しかし、無理をすることは、自分にとって良い影響は及ぼしません。ですから、「無理をしなくていい」と自分に許可をすることが大切です。

「無理をしなくていい」、これは「頑張らなくてもいい」と言い換えることができます。

もうおわかりでしょうか。

「頑張る」を「無理をする」に置き換えると、捉えやすくなります。

「頑張らない方が上手くいく」は、「無理をしない方が上手くいく」と置き換えると理解しやすくなります。自分ができることを、自分ができる方法でやった方が上手くいくということだったんですね。

「頑張る」は悪ではない

「頑張る」はなんとなく悪者であるかのように展開してきましたが、決して「悪」なわけではないと思っています。

先にも書いたように、頑張っている本人が、ネガティブな状態にあるのか、ポジティブな状態にあるのかで反応が変わるということです。

無理をせず、楽しく頑張れるようにすることが「頑張らないこと」と捉えるとちょうど良いかもしれません。

終わりに

僕が起業しようと思い始めた頃、「頑張らなくもていい」で安心しきって、ゆるゆると自分の好きなことだけしていました。好きなことだけできるという点では上手くいったと捉えることもできますが、お金を循環させる、収入を得るという点ではまったく上手くいっていなかったのです。

お金を循環させるためには、仕組みを作っていく必要もあります。その仕組みの中には、自分が苦手としていることもあるはずです。そんな時は、無理して自分でやろうとすると「無理して頑張る」になりますが、たとえば誰かにサポートしてもらえば「楽しく頑張る」に変わります。

このように「無理して頑張る」から「楽しく頑張る」に変えることを意識する。

「頑張らなくてもいい」は、けっしてゆるゆると自分を甘やかすことではなく、「楽しく頑張る」ことなんだとようやく気づいたのでした。

笑顔人生へシフトする一助になれば幸いです。



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