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9月7日、セドナとお別れ。
2泊で足りるとは思っていませんでしたが、
セドナを知るにはまったく足りませんでした。
縁があればまたセドナが呼んでくれることでしょう。
ベル・ロックの前でFBライブをした後、
一路200マイル北上しモニュメント・バレーへ
向かいます。
セドナを離れるとすぐに山を登っていきます。
セドナは赤茶の岩が目立っていましたが、
これは約3億年前の地層だそうです。
それが少し山を登ることで、
それよりも少し新しい白っぽい地層に変わっていきます。
そして高木の育ちやすい環境になっていきます。
そして、山を越え下っていくと、
また違った景色が飛び込んでくるのです。
広大な平野が広がり、果てまで直線道路が続いています。
そして、また乾いた赤い大地も見えてきます。
さらに、映画スターウォーズに出てきそうな
こぶこぶの地形もありました。
途中、運転を交代した時に止めた場所は、
360度見渡す限りなんの障害もない平野で、
地平線まで青空が広がっているような場所です。
道は単調なので眠くなるかと思いきや、
次々と様相を変えていく景色を見ていたら、
嬉しくて眠くなるどころではありません。
180マイルくらい走ったところでしょうか。
岩が見えてきました。
左の岩は、観音様のようです。
真横を通り過ぎましたが、
観音様はやはり自然の岩でした。
観音様を通り過ぎ、このカーブを曲がると
目的地が見えてくるはずです。
わあーーー!
見えてきたーーー!
このダイナミックさは凄い!
ハァ~と見惚れながら運転。
ホテルにチェックインする前に、
ちょっと遠回りをして、
オマケでこのポイントに!
これはフォレスト・ガンプ・ポイントです。
映画フォレスト・ガンプで、
フォレストが何日も走り続けて、
ようやくこのポイントで走るのが飽きて
止まった場所です。
こうして今度は2.5億年前の地層の上に到着しました。
赤茶の地層でもセドナとは異なる地層のようです。
3億年前も2.5億年前も、
僕たち人間の寿命からすると
大した違いもないほど遠い昔ですね。
この200マイルの移動中に去来したのは、
途方もなく長い宇宙の歴史はさることながら、
ただただこの広大な大地のなかで、
人間はなんてちっぽけなんだろうと思ったことです。
そして同時に、この大自然の中心にいて
この景色をすべて独り占めしている自分は
なんて贅沢なんだろうと思いました。
そこには自分を否定する要素は何もない。
自分はただここにいて、感動して、幸せである。
本当は自分が住んでいる場所の景色だって、
独り占めしているはずなのです。
でも、あたりまえすぎて、
気づけないのかもしれません。
だから、旅は自己肯定感を確認するための
非常に有効な手段だと思っています。